どしゃ降りな週末

mayusachi2006-03-12

 暖かい風が吹いて、空は晴れ渡り、行楽日和の週末。
 うちの中はどしゃ降りがふって来そうな曇天でした。
 まゆ、土曜日はひたすら布団の中で横になり、コンコンと眠り続け、泣き声一つあげることがなかったので家の中は物凄く静かでした。
 下に物を置いても慌てることもなく、泣き声に追い立てられることもなく、ごはんをせがまれることもなく、おむつ替えも抵抗されることがなく、物も散らからず、楽チンだったのですが、だるそうに眠るまゆを見ているとこの家にだけ真っ黒な雲が覆いかぶさっているようでした。
 体は熱く、ほとんど食べ物を口せず、見ていて痛々しいほど弱っていました。
 昨日は夕方、臭いうんちをして、それから噴水のように吐いていました。
 汗はほとんどかいていませんでした。
 日曜日の朝も起きると、布団からぼうーっと風が吹き荒れる外を見ているだけでした。
 そしてまたひたすら眠っていました。
 夕方。
 寝ているまゆを起して足湯をさせましたが、顔色は悪く、唇はムラサキ。
 弱々しい火が消えかかっているような感じでした。
 
 体は少しやせて、背中は羽根をむしられた鳥のよう。
 未熟児に戻っていくようでした。
 水分を補給し、お風呂に入れました。
 30分後、お風呂から出たまゆ、好物の麩を発見すると、食べさせてくれとせがんだので豆乳を温めて麩をふやかして食べさせてあげるとたくさん食べてちょっと顔色が良くなりました。
 そしていたづら再開。
 おもちゃ箱の中の物を放り投げて散らかしだしました。
 
 それからごみを拾って私に渡し、ハンカチを雑巾に見立てて、一生懸命床を拭き出しました。
 峠は越えました。
 うちの中もようやく春めいてきました。