母乳育児Ⅱ

 私のおっぱいをあげるとすぐに吸わなくなって、そうするとおっぱいが足りていないのではないかと思ってミルクを与えると喜んで飲んでいました。昼間は2時間おきくらいにしぶとくおっぱいを吸わせていられるのですが夜はそうはいきません。3時間おきくらいに泣き出します。眠いのと寒いのとでさっさと寝てくれるようにミルクをあげていました。夜中の授乳は背中がスースーして鼻水が流れてきました。
 が、あんまりミルクに頼りすぎるとおっぱいが出なくなると聞いて、寝る前に絞って哺乳瓶に入れておきました。その作業が大変でした。真冬なのに汗をかくほどの重労働でした。
 その甲斐あって退院後1週間しての体重測定では400g増えていました。
 体重に関しては何とかハードルを越えたものの、どうしても乳頭保護器をつけないでおっぱいを与えたいと思っていました。洗浄などの煩わしさもありましたが、赤ちゃんが物凄く遠くにいるようで何となくよそよそしく感じられていました。何度も直接くわえさせようとしましたが私がおっかなびっくりなこともあってうまく吸い付いてくれず、しまいには怒らせて泣かせていました。
 ある晩の何回目かの授乳時。哺乳瓶でミルクをあげていてふとこの口のままおっぱいをくわえさせたら・・・と思い、哺乳瓶を取り上げてそのまま乳首に持っていくと・・・吸ってくれました!!!!ちゃんと吸い付いて飲んでいます。
 この一瞬の感動は今でも忘れられません。初めて私の乳首からおっぱいを飲んでくれた時、この小さな赤ちゃんが私を母親にしてくれました。初めて少し自信がつきました。
 12月18日、生後22日目の夜中の出来事でした。